eBayリミットアップ交渉 – 決定より大幅に下回るリミットが反映される!?
今回は交渉で決定したリミットとは異なるリミットがアカウントに反映され、電話でクレームを申し立てた結果、マックスアップを達成したケースを紹介します。
スカイプ交渉で50品、3500ドルと決まったリミットでしたが、通話終了後にeBayから届いたメールには新しいリミットは16品、830ドルと記載されていました。アカウント内でも16品、830ドルに変更になっていました。即座に再度、スカイプで3者通話を行い、是正を求めました。結果的には最初に決まったリミットを上回る100品、5000ドルまで上げてもらえました。
交渉概要
- 交渉日: 2018年8月中旬
- ご依頼者: S.T.さん
- 交渉結果: 10品、500ドル→ 50品、5000ドル
S.T.さんのアカウント・バックグランド
初出品から丁度30日経過、交渉当日までの売上は9品、290ドルほど。交渉時は品数リミットは使い切り、金額リミットは50ドル程度余っていました。セラーとしてのフィードバックは2個。
1回目の交渉詳細
eBay:
「ハロー、担当のD… です。お名前をお知らせください」
私:
「私の名前はタカアキ・ヤマモトです」
eBay:
「登録電話番号をお知らせください」
私:
「xxxxxxxx です。アカウントの名義はS.T.さんで、私は通訳として電話しています。S.T.さんも一緒です」
eBay:
「了解です。S.T.さんに代理交渉で良いか確認したいと思います。S.T.さんと話せますか?」
私:
「はい。少々、お待ちください」
S.T. さん:
「ハロー、マイネーム イズS.T. 」
eBay:
「ハイ、貴方のアカウントについて先ほどの男性と話し合うことに同意されますか?」
S.T. さん:
「イエス」
eBay:
「了解です。ありがとうございました」
私:
「ハロー、ヤマモトです。ご確認ありがとうございます」
eBay:
「どういたしまして。では、本日はどの様なご用でしょうか?」
私:
「リミットアップ をお願いします」
eBay:
「了解です。まだ販売開始して間もないアカウントですね。PayPalの認証は済んでいるので、アップは可能です。出品している商品内容を教えてください」
私:
「◯◯◯を出品しています」
eBay:
「商品はご自身のコレクションですか?それとも何処かで仕入れていますか?」
私:
「地元の小売店や日本のネットオークションで購入しています」
eBay:
「了解です。ではアカウント内容を詳しく確認してリミットを決めますので、そのまま暫くお待ちください」
(1分ほど保留)
「ハロー、新しいリミットは50品、3500ドルです。10分以内にアカウントに反映されます」
私:
「すみませんが100品、5000ドルを希望しいます。もう少しアップできませんか?」
eBay:
「これ以上のアップはできません。販売実績、取扱商品を確認した上での決定です」
私:
「10品中9品の販売実績ですので、非常に優秀です。取扱商品はごく一般的なものであり、高リスク商品ではありません。販売実績と取扱商品がネックになっているとは理解しがたいです」
eBay:
「システムがはじき出したリミットです。私が介入することはできません。また初回のリミットアップ では最高50品、3500ドルまでです」
私:
「私はリミットアップ 交渉の経験を豊富に持っています。貴方の言う50品、3500ドルがマックスというのは正しくありません。販売実績が伴っていれば100品、5000ドルまでアップしてもらえることは少なくありません。S.T.さんも100品、5000ドルに値する実績を上げていると考えます」
eBay:
「100品、5000ドルになったのなら、それは担当者の間違いです。50品、3500ドル以上にはできません」
私:
「分かりました。S.T.さんに状況を説明しますので、そのままお待ちください」
(S.T.さんに説明もありますが、担当者・私共に少し、冷静になるための間合いを取る意味もありました。)
「ハロー、お待たせしました。せめて金額だけでも上乗せできませんか?平均出品単価は100ドル程度になります。50品ですと5000ドルのリミットが必要になります」
eBay:
「お伝えした通り、50品、3500ドル以上にすることはできません」
私:
「分かりました。50品、3500ドルで受諾しますが、納得できるアップでないし、満足もできていません。どうもお世話になりました。ハヴァ・ナイス・デー」
※ 交渉後に届いたメールに新リミットは16品、830ドルと記載されおり、フォローの交渉をすることにしました。
2回目の交渉詳細
(前半の本人確認等は省略)
eBay:
「。。。では、今回のご用件をお知らせください」
私:
「先ほど他の担当者と話し合い、リミットアップして頂きました。決定したリミットは50品、3500ドルでしたが、アカウントに反映されたリミットは16品、830ドルでした。どの様な事情なのかご確認頂きたいです」
eBay:
「そうですか。ご迷惑をおかけして申し訳ありません。履歴にお電話をもらった事は記載されています。確かに現在のリミットは16品、830ドルで設定されてますね。いくつになるべきだったのですか?」
私:
「50品、3500ドルと伝えられました。でも、S.T.さんは100品、5000ドルに値する実績を出していると思っています」
eBay:
「了解です。少々、お待ちください。。それでは今回は100品、5000ドルに訂正致します」
私:
「どうもありがとうございます。とても嬉しいです。ご配慮に感謝いたします」
eBay:
「どういたしまして。喜んで頂けて光栄です。ハヴァ・ナイスディー!」
今回の交渉を振り返って
1回目の交渉の最後に「納得できるアップでないし、満足もできていません」と伝えたことで、担当者は面白くなかったのでしょうね。それで50品、3500ドルではなく、16品、830ドルと大幅にダウンして設定したようです。50品、3500ドルが出ていたら、普段はさほど強く主張しないのですが、S.T.さんの販売実績がよかったこと、担当者が「システムが決定するもので変更できない」「初回のマックスは50品、3500ドル」等と嘘を並べるので、私もやや熱くなりました。もっもこの類の嘘を並べる担当者は少なくありません。交渉経験の浅いセラーでしたら嘘を信じて折れてしまうことが多く、担当者にとっては伝家の宝刀的なものなのでしょう。
今回のようにリミットを意図的に低く設定するというの珍しいケースですが、担当者の操作ミスで新しいリミットがアカウントに反映されない事は時々あります。この場合はフォローの電話を入れて事情を説明すると、ほぼ問題なく決定したリミットを設定してもらえます。
今回のフォローの交渉では100品、5000ドルまですんなりと上がりましたが、最初の交渉で決まったリミット以上に上がるのはとても珍しいです。担当者に恵まれたのと、ダメ元で100品、5000ドルに値する実績を出していると伝えたのがよかったようです。
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